Nothingface-Voivod

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カナダのスラッシュメタルバンド、Voivodの5枚目のアルバム(1989年)。このアルバムからプログレッシブの色を強めていくらしいのですが、なんせそれまでのVoivodを知らないのでその辺は悪しからず。

 

1.The Unknown Knows

いきなりおよそ6分というアルバム内で一番収録時間の長い曲を持ってくるあたりプログレッシブだ。Voivod自体初めてなんですが、曲もプログレッシブだ。展開があっという間に二転三転する。スラッシュメタルプログレッシブは両方演奏能力がないと出来ないジャンル。それらを融合させてVoivodというスタイルに昇華させている。この事実に1曲目から気づき、感心してしまいブログを書こうと思いました。

 

2.Nothingface

暗いな~なんかシド・バレット期のピンク・フロイドを思い起こさせる。少しサイケな雰囲気。でも飽きないな。

 

3.Astronomy Domine

え?!予想的中?本家と並ぶぐらい良いね。というかこれを3曲目に持ってくるのなんなんだよ。好きだよ。

 

4.Missing Sequence

徹底的にプログレッシブだ。かと言って暗い曲調から入ったと思ったらしっかりスラッシュだ。緩急がアルバム随一。リフもかっこいいな。

 

5.X-Ray Mirror

王道スラッシュキター!ギターのうねうねしたプレイとベース(1番目立つ!)とドラム。あぁ俺この曲大好きだわ…。ただテクいだけじゃなくしっかりメロディも聴かせてくるあたり本当に上手いんだなと思う。

 

6.Inner Combustion

カラオケで歌いたい。ノリがいい。プログレッシブな展開がキツい人でもコレはハマるね。

 

7.Pre-Ignition

後半になり飽きに入ったリスナーを復活させる激しいナンバー。音の洪水の中にキャッチーなメロディを挟み込むな!後半の展開最高だ。

 

8.Into My Hypercube

犯罪級のリフ→凄まじい転調→ギターソロ→転調、なんだよこれ。久しぶりに楽曲に対して敬意を評したい。アルバム内一番好きです。満点。

 

9.Sub-Effect

さっきの曲で終われば良かったのに。と思ったんですが、かなり良い。このアルバムの総集編、カオスなんだけどもう耳がVoivodだから。Voivod好きだ~って感じで幸せに終われます。

 

95点

とは言いつつもやはり8曲目で終われば完璧だった。後半になるにつれスラッシュが全面に出てきて、それでいてもプログレッシブな展開はあるという全く素晴らしいアルバム。

個人的にいきなりこんな高得点付けたくないんですけど付けざるを得ない。

久々に出会えてよかったと思えるアルバムでした。